なぜ富士通ブランドのChromebookが誕...

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なぜ富士通ブランドのChromebookが誕生したのか?「FMV Chromebook 14F」の狙いを聞く

家庭内での2台目需要を狙う

 FCCLの基本姿勢として感じられるのは、あくまでもWindows PCが同社PC事業の中心であり、今回のChromebookは、Windows PCを利用している家庭における2台目のPCとしての選択肢に位置づけている点だ。

なぜ富士通ブランドのChromebookが誕生したのか?「FMV Chromebook 14F」の狙いを聞く

 FCCLの調査によると、GIGAスクール構想による1人1台の端末整備において、Chromebookの導入が促進されたり、Googleの積極的なTVCMなどにより、Chromebookの認知度は約7割に上昇。さらに、年末年始商戦や春商戦などの大型商戦期には、量販店店頭などにおいて、Chromebookの販売台数が急激に増加する傾向がわかったという。

 また、購入動機としては、起動が速い、価格が安い、本体が小型で軽量といった理由とともに、「2台目のPCとして便利」という回答が約4割を占め、Chromebookによる2台目需要が顕在化していることが浮き彫りになったという。

 同社では、「用途としてはライトだが、快適に、安心して使える2台目のPCが欲しいというニーズにChromebookを提案する。コロナ禍によって増加した在宅勤務や在宅授業のために、家庭内で1台のPCを共有するのは限界があると感じた人も多い。在宅勤務で仕事をする際には、Windows PCを利用し、その間、家族がメールや検索、動画視聴などの用途に利用するためにChromebookを2台目のPCとして利用するといった用途を想定している」とする。

2台目導入が前提の製品

 また、「これまでにもChromebookを使っていたが、国内メーカーによる安心で、高スペックのChromebookに買い替えたいという需要にも対応できると考えている」とする。

 FCCLでは、Chromebookによる価格競争分野に入るつもりはないという。また、FCCLのChromebookの購入をきっかけに、次のステップとして、FCCLのWindows PCにステップアップしてもらうという中長期的な提案につなげることも視野に入れているようだ。