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ファーウェイの最新ミドルレンジスマートフォン「P20 lite」は、2017年6月に登場し、SIMロックフリースマートフォン市場でトップセールスを記録するなど非常に高い人気を集めた「P10 lite」の後継モデルだ。
P10 lite同様に、直販を含めたオープンマーケットで販売されるとともに、多くのMVNO業者からも販売されるが、P20 liteはさらにauのキャリアモデル「HWV32」としても採用され、さらに人気を集めることが予想される。
なお、オープンマーケットおよびMVNO業者で販売されるモデルとauで販売されるモデルでは、内蔵ストレージ容量や通信部分の仕様が異なっている。今回はオープンマーケットで販売されるモデルを試用したため、そちらをベースに紹介する。
本体デザインは、従来モデルから大きく変更され、P20シリーズとして上位となるP20やP20 Proと同じコンセプトとなっている。側面にメタルフレームを採用し、ディスプレイ部だけでなく背面にもガラスを採用。また、ディスプレイ面と背面のガラスは側面がカーブした2.5Dガラスで、側面もほぼシームレスに続くなだらかなカーブとなっている。このあたりの質感は非常に優れており、高級感も十分に感じられる。
正面を見ると、上位モデル同様に本体の左右側面と上部のベゼル幅が極限までせばめられるとともに、下部ベゼル幅も従来から大幅にせばめられており、表示領域の占める割合が大きく高められている。また、上部の前面カメラやスピーカー付近に切り欠きが用意されている部分も、上位モデルと同等だ。上位モデルと異なる部分は、ディスプレイ下部に指紋認証センサーを搭載せずHUAWEIロゴが記されているという部分ぐらいで、見た目は上位モデルと大きく変わらない。
背面のデザインも、上位モデルを踏襲。背面に2.5Dガラスを採用しており、光沢感や質感が高められるとともに、手触りも非常に滑らかだ。また、裏面のメインカメラは本体左上に比較的大きな突起とともにまとめられており、その下にLEDフラッシュを搭載。また、下部左には縦向きにHUAWEIロゴを記すなど、こちらも上位モデルと同等のデザインとなっている。
唯一大きく異なるのは、裏面中央上方に指紋認証センサーを搭載している部分だが、指紋認証センサー内も本体カラーと同じ色となっているので、デザイン性が大きく損なわれているという印象もない。カラーはクラインブルー、サクラピンク、ミッドナイトブラックの3色をラインナップする。
本体サイズは71.2×148.6×7.4mm(幅×奥行き×高さ)と、比較的コンパクトなサイズとなっている。側面のなだらかなカーブと合わせて、手にしても手にしてもゴツゴツとした印象は皆無で、とても持ちやすい。女性の手にも問題なく馴染むはずだ。
ただし、背面もガラスとなったことで、筐体はかなり滑りやすくなっている。とくに気をつけたいのがテーブルなどに置く場合で、わずかな角度でもスルスルっと滑ってしまうため、要注意だ。
重量は公称で約145gと、最近のスマートフォンとしては十分に軽い。スリムで持ちやすい筐体と合わせて、軽快に利用できると言っていいだろう。なお、実測の重量は144.9g(SIMカード未装着時)だった。
背面。従来モデルからデザインが一新され、背面にも2.5Dガラスを採用。光沢が強く、高級感も十分に感じられる側面の金属フレームはなだらかにカーブ。背面ガラスとの段差も少なく、滑らかで持ちやすいカラーは、サクラピンク(左)、クラインブルー(右)に加えて、ミッドナイトブラックの3色をラインナップする左からP20 lite、P20、P20 Pro。P20 liteは背面に指紋認証センサーが配置されているが、デザインコンセプトは上位モデルと同じだ前面。狭額縁仕様の縦長ディスプレイを搭載し、上部には前面カメラやスピーカーを囲む切り欠きが用意されている。フットプリントは71.2×148.6mm(幅×奥行き)左からP20 lite、P20、P20 Pro。P20 liteはディスプレイ下部に指紋認証センサーを搭載しないが、前面のデザインも上位モデルと同等だ下部側面左側面上部側面右側面SIMカード未装着時の重量は実測で144.9gだった