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テレワークをしばらく経験すると直面するのが、生産性の維持、向上という課題だ。生産性を大きく左右するのがPCのパフォーマンス。自宅のPCや持ち帰り用のノートPCで作業する際に、“オフィスのPCのほうが仕事が捗るのに……”と感じているなら要注意。OSやアプリの起動、操作のレスポンスは作業効率に直結し、速いと仕事がはかどる。
そこで活きてくるのが、デスクトップPCの価格/性能比の高さだ。同レベルのCPU、同じメモリ、ストレージを搭載している場合でもデスクトップPCのほうが安く導入できる。
デスクトップPCは画面やキーボード、バッテリが不要なことに加えて、内部のスペースに比較的余裕があるため汎用部品が利用しやすく、冷却や省電力に対して大きなコストをかけなくてよいことが大きい。
3~4年前、人によっては5年以上前の旧世代PCを使っている方も多いと思うが、現代のデスクトップPCとの差はどのくらいだろうか。ベンチマークテストで性能差を見てみよう。テストに利用した機材のスペックは表にまとめてある。
OptiPlex 5080 | OptiPlex 7080 | OptiPlex 3020(2014年頃の旧世代PC) | |
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CPU | Core i7-10700(8コア16スレッド) | Core i7-10700T(8コア16スレッド) | Core i5-4590(4コア4スレッド) |
メモリ | 16GB | 8GB | |
ストレージ | Optane Memory 32GB+1TB HDD | 128GB SSD | 1TB HDD |
グラフィックス機能 | Intel UHD Graphics 630 | Intel HD Graphics 4600(CPU内蔵) | |
OS | Windows 10 Pro |
PCMark 10は実際のアプリケーションを使ってPCの総合性能を見るテスト。Webブラウズ、ネットショッピング、ビデオ会議などをする「Essentials」、オフィスアプリを使って共同作業をする「Productivity」、クリエイティブアプリでコンテンツ制作をする「Digital Content Creation」の3項目のスコアが出るが、いずれも大差。とくにDigital Content Creationでは最大1.86倍の差が付いている。
PCMarkの結果PCMark 10 Applicationsは、よりMicrosoft OfficeとEdgeというよりメジャーなアプリケーションの性能にフォーカスしたテストだ。とくにExcelでの差が顕著で、現行PCは旧世代PCに比べて約1.88倍も高速だ。
PCMark Applicationsの結果