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初代からUSB 2.0、USB 3.0へと明解な名称でバージョンアップされていったUSBだが、USB 3.1で採用された「Gen」表記をきっかけに、さっぱり理解できなくなったという声は少なくない。USB対応の機器を取り扱うメーカー、さらにメディアによっても表記には揺れがあり、ユーザーが混乱する原因になっている。
本稿では初心者から中級者を対象に、USB 3.1およびUSB 3.2で用いられている「Gen」表記について、なぜそうなったのか、そして最新規格であるUSB4ではどうなっていくのか、主にユーザー側から見た状況を整理して紹介する。
なお、この種の解説記事では、細かい例外事項を盛り込み過ぎて逆に分かりづらいものになることもしばしばであるため、本稿では注釈は最小限とし、その分ディティールを厚めにしている。その筋の方から見ると「大筋では合っているが説明を端折りすぎている」というポイントは少なからずあるはずだが、ご了承いただきたい。
記事目次■四半世紀かけて進化してきたUSB ■「USB 3.0」=「USB 3.1 Gen 1」=「USB 3.2 Gen 1」の怪 ■「USB 3.x」の表記をどうするかという問題 ■余談:レーン表記と「SuperSpeed」などのマーケティングネームについて