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レッツノートSV8と同じく、RZ8に関しても、そのデザインはやや厚めの弁当箱というスタイルでほかの薄型ノートPCと横並びにしてしまうとやや古めかしい印象を与えることは否定できない。しかし、それがレッツノートの価値だということは同じで、これまでレッツノートを使い続けてきたユーザーにとってはその慣れ親しんだデザインこそ使いやすいのだから、そこは「変わらないこと」の価値を認めるべきだろう。
だが、LTEモデムを内蔵していて、レジュームすればすぐにインターネットにつながって使えるという利便性、第8世代Coreプロセッサ(Yシリーズ)を採用などの今時のスペックになっているなど、ハイスペックで高い利便性というレッツノートの特徴は健在だ。ただ、USB Type-C未搭載やSV8でもふれたタッチパッドの課題は指摘しておきたい。
かつRZ8は今回取り上げたなかで唯一10型級のディスプレイを採用しており、重量(780g)が軽いだけでなく、底面積も小さくなっている。このため、多くの女性がそうであるようにあまり鞄が大きくない場合でもすっと収納できることは本製品のメリットだ。もちろん画面が小さくなるということとのトレードオフではあるが、そこにメリットを感じるのであればRZ8は唯一無二の選択肢と言えるだろう。