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Q:とくに自作PCに興味のある方なら知らない人は少ないと思いますが、AMDの成り立ちについて教えてください。
A:AMDは1969年に米国サニーベールで設立しました。この前年にIntelが設立していますので1年違いです。AMDは早くから互換プロセッサーの製造も手掛け、PC向けのほか、サーバー向け、スーパーコンピュータ向けのCPU、そしてGPUを製造するメーカーとなりました。
また、日本AMDの設立が1975年ですのでまもなく50周年を迎えます。
Q:AMD製品の特徴をシンプルに表わすならどのようなものでしょうか。
A:AMDのCPUはいわゆるx86互換プロセッサですが、x86の中で独自の路線を切り開いてきました。エポックメイキングな出来事を振り返ると、2000年に「Athlon 1GHz」をリリースしました。当時はまだCPUクロックがMHzの時代でしたが、1GHzを超えるクロックのCPUを初めて投入したのはAMDです。
【2000年3月】日本AMD、Athlon 1GHz正式発表。リテール市場には4月以降また、2003年にはOpteronでAMD64を導入しました。このAMD64はx86-64技術として標準化され、他社製品にも採用されています。
【2003年4月】米AMD、64bitプロセッサ「Opteron」正式発表~~第一弾はデュアルプロセッサ用3機種2006年にはATI Technologiesを買収し、CPUとGPUが融合するAPUというロードマップを描きました。
【2006年7月】AMD、ATIの買収を発表~GPU統合CPUの計画も視野にこのように、AMDは「テクノロジーは世界を変える」を標語に昔も今もテクノロジでリーダーシップをとるポリシーを貫いています。
Q:AMDの現在の社内の雰囲気というのはいかがでしょうか。
A:AMDという会社として、従業員規模では拡大していますがフットワークの軽さは変わっていません。これはCEOのリサ・スーのリーダーシップによるものが大きいでしょう。
リサはエンジニア出身で社内の端々まで詳しく、トップから末端までの意思伝達がスピーディに進んでいます。製品サイクルが短い現在において、こうした舵切りの速さが重要なのではないでしょうか。
【2014年10月】AMD、新社長兼CEOにCell B.E.に携わったLisa Su氏リサ・スーCEO