【PC Watch 25周年特別企画】大躍進の...

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【PC Watch 25周年特別企画】大躍進のAMDが導き出した成功の方程式とは

実はIntelとほぼ同時期に設立。50年超の歴史を持つAMD

Q:とくに自作PCに興味のある方なら知らない人は少ないと思いますが、AMDの成り立ちについて教えてください。

A:AMDは1969年に米国サニーベールで設立しました。この前年にIntelが設立していますので1年違いです。AMDは早くから互換プロセッサーの製造も手掛け、PC向けのほか、サーバー向け、スーパーコンピュータ向けのCPU、そしてGPUを製造するメーカーとなりました。

 また、日本AMDの設立が1975年ですのでまもなく50周年を迎えます。

【PC Watch 25周年特別企画】大躍進のAMDが導き出した成功の方程式とは

Q:AMD製品の特徴をシンプルに表わすならどのようなものでしょうか。

A:AMDのCPUはいわゆるx86互換プロセッサですが、x86の中で独自の路線を切り開いてきました。エポックメイキングな出来事を振り返ると、2000年に「Athlon 1GHz」をリリースしました。当時はまだCPUクロックがMHzの時代でしたが、1GHzを超えるクロックのCPUを初めて投入したのはAMDです。

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 また、2003年にはOpteronでAMD64を導入しました。このAMD64はx86-64技術として標準化され、他社製品にも採用されています。

【2003年4月】米AMD、64bitプロセッサ「Opteron」正式発表~~第一弾はデュアルプロセッサ用3機種

 2006年にはATI Technologiesを買収し、CPUとGPUが融合するAPUというロードマップを描きました。

【2006年7月】AMD、ATIの買収を発表~GPU統合CPUの計画も視野に

 このように、AMDは「テクノロジーは世界を変える」を標語に昔も今もテクノロジでリーダーシップをとるポリシーを貫いています。

Q:AMDの現在の社内の雰囲気というのはいかがでしょうか。

A:AMDという会社として、従業員規模では拡大していますがフットワークの軽さは変わっていません。これはCEOのリサ・スーのリーダーシップによるものが大きいでしょう。

 リサはエンジニア出身で社内の端々まで詳しく、トップから末端までの意思伝達がスピーディに進んでいます。製品サイクルが短い現在において、こうした舵切りの速さが重要なのではないでしょうか。

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