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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(10月27日放送)に数量政策学者の高橋洋一が出演。衆院選の投票日が迫るなか、投票率を上げる方法について解説した。
ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」
総務省は10月25日に期日前投票の中間状況(小選挙区)を発表し、24日までの5日間の投票者数は前回(2017年)同時期に比べて38%増となっている。飯田)期日前投票は前回に比べて3割以上、4割近く伸びているという話も出ていますけれども、一方で投票率はどうかというところです。どうすれば上げられるのでしょうか?高橋)難しいですよね。飯田)難しい課題ですよね。高橋)長年の間で下がって来たということは、決定的な解決策がなかったということですから。飯田)そのなかで言われるのが、「ネットで投票ができないものか」ということです。高橋)そうですね。ネットで投票できれば簡単ですよね。そもそも投票所に行かなければいけないということが、まずハードルになっています。だから投票率が下がるのでしょうね。飯田)投票のやり方についても、いろいろな議論があります。高橋)やり方は昔から同じなのです。そろそろ新しい技術を入れてもいいのではないかと思うのですが。学校の体育館などに行って、鉛筆があって、投票用紙に書いてという。飯田)アメリカ大統領選挙のときの投票の様子や外国の投票を見ると、タッチパネルであったり穴を開けたりと、いろいろ方法があるようです。高橋)確かに名前を書くというやり方はあまりありません。でも行かなければいけないという部分では、ハードルが高いですよね。家でスマホで「ポチッ」とできたら簡単ですよね。飯田)エストニアなどが先行しているようですが、なりすましをどう防ぐのかという問題もある。高橋)マイナンバーを使って本人確認ができているので、本人確認ができないというロジックはないと思うのですけれどね。マイナンバーで本人確認をすることで、いろいろな手続きができていますよね。それとどこが違うのかという議論をすると、なかなか難しい。政治家の人は「名前を1度書いてもらうと、そのあとも自分の名前を覚えているから」と言う人が少なくありません。飯田)なるほど。そうすると現職有利になる。高橋)投票所には高齢者が多く行くでしょう。そこがターゲットだと思うと、いまのままで十分だと思う人もいるし、新しいやり方を入れるというのは抵抗がありますよね。飯田)高齢者の投票率が高いというのは前々から言われていますけれど、かつて若者だった方たちがもう中堅どころまで来ています。この先は機構を変えないと上がらないのかも知れません。高橋)期日前投票が増えたということですが、期日前投票も投票所に行かなければいけませんからね。「行政手続きをすべてオンラインでやる」という目標があるので、投票もオンラインにすることは可能だと思いますが。
最終更新:ニッポン放送