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自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ!
【使いこなし編】第28回
使いこなし編では、自宅Wi-Fiの電波状況を良くする方法を解説しているが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策で急きょ自宅でインターネット回線を用意しなくてはならない人に向け、特別編としてモバイル回線を使ってインターネット接続環境を構築する方法を解説している。回線工事を待つことなく、とにかく急いで導入したいときに、モバイル回線がとても重宝する。
引き続き据え置きタイプのモバイル回線向けWi-Fiルーター「Speed Wi-Fi HOME L02」をPCから設定する方法を見ていこうモバイル回線を使う据え置きタイプのWi-Fiルーターの例として、UQ WiMAX「Speed Wi-Fi HOME L02」の設定方法を解説している。ここまでで、Android/iOS向けの「Huawei HiLink」アプリを用い、Wi-Fiを利用できるように設定した。今回はPCからウェブブラウザーで設定する方法を確認していこう。
ウェブブラウザーでSpeed Wi-Fi HOME L02の設定画面へアクセスするには、本体底面に記された初期SSIDを選んでWi-Fiに繋げた状態にしてから、アドレスバーに「http://speedwifi.home」もしくは「192.168.100.1」と入力する。
PCで初期SSIDに接続。「SPWH_H33……_5G」を探す。画面はmacOSでの例PCで有線LANが利用できるなら、Wi-Fiに繋がず、Speed Wi-Fi HOME L02の有線LANに直接接続して設定をすることをオススメする。初期SSIDに接続して変更するときに、再接続する手間が要らなくなるからだ。
ウェブブラウザーの設定画面は、アプリより設定可能な項目が多いので、スマホを持っていても、PCやタブレットが手元にあるなら、こちらで設定作業を進めるといい。初回ログインIDとパスワードは「/」で区別されているので注意しよう。つまり、「/」以下がパスワードになる。
底面に書いてある暗号化キーを入力。初期SSIDは変更するので[このネットワークを記憶]のチェックは外しておく初期SSIDに接続したことを確認しておくアドレスバーに「http://speedwifi.home」と入力してアクセス。ログイン画面が表示されるので、初回ログインIDとパスワードでログイン初回ログインのウィザードが始まる。自動更新はオンに、5GHz優先機能はオフにして進めよう[設定]タブを選び、[システム設定]の[パスワード変更]で設定ログイン用のパスワードを変更する初期SSIDは必ず変更して使う。5GHz帯が判別できるようなネーミングにしておこう。暗号化の設定は、初期値では互換性を重視した設定になっているので、「IEEE 802.11認証」で「WPA2-PSK」を、「WPA暗号化」で「AES」を選ぶと、暗号化の強度が高くなる。「WPA事前共有キー」で暗号化キーを決めるが、「パスワード強度」で「高」まで緑色になるような文字列にする。大文字と数字、記号を混ぜるといい。
[LAN設定]の[セキュリティ設定 5GHz]で5GHz帯のSSIDを記入。「IEEE802.11認証」で「WPA2-PSK」を、「WPA暗号化」で「AES」を選ぶ「WPA事前共有キー」で暗号化キーを設定。「パスワード強度」で「高」まで緑色になるように設定再起動後に、設定したSSIDに接続する5GHz帯の周波数帯域は、初期値で「W52」に固定されている。これはポピュラーな帯域で割と混みやすい。空いているほかの帯域も利用できるよう[自動]に変更しておくと、有効に使えるようになる。
ただし、気象レーダーをスキャンする待ち時間が入ることがあるので注意したい。なお、気象レーダースキャンの詳しい動作については以下の連載を参照して欲しい。
同様に[LAN設定]の[セキュリティ設定 2.4GHz]で2.4GHz帯のSSIDも変更しておく[LAN設定]の[基本設定]画面で、「5GHz」の[Wi-Fiチャンネル]を[自動]にしておくWi-Fiルーターは、ウェブブラウザーで設定すると細かく設定できるPCでの設定は有線LAN接続がオススメ
1965年生まれ。明治大学文学部卒。カメラマン、アメリカ放浪生活、コンピューター雑誌編集者を経て、1995年からIT系フリーライターとして活動。写真編集、音楽制作、DTP、インターネット&ネットワーク活用、無線LAN、スマホ、デジタルガジェット系など、デジタル関連の書籍や雑誌、ウェブ媒体などに多数執筆。楽曲制作、旅行、建築鑑賞、無線、バイク、オープンカー好き。