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中国Huaweiは9月20日(現地時間)、独ミュンヘンで開催の発表イベントで、フラグシップモデル「Mate30」シリーズを発表した。「HUAWEI Mate 30 Pro」「HUAWEI Mate 30」「PORSCHE DESIGN HUAWEI Mate 30 RS」の3モデルで、いずれも同社の最新プロセッサ「Kirin 990」を搭載し、アウトカメラは特徴的なリング内に複数設置されている。
Mate 30 Pro(左)とMate 30(右)を手にするコンシューマービジネスグループCEOのリチャード・ユー氏従来通りOSはAndroidベースで、バージョンは「EMUI 10」。イベントでは言及されなかったが、恐らく米連邦政府の規制により、米Google製のAndroidアプリはプリインストールされていないようだ。紹介されたホーム画面に並んでいるのは、「Huaweiモバイルサービス」のアプリだ。
ホーム画面にGoogle製アプリはない同社はこれらのアプリには世界で5億7000万人の月間アクティブユーザ−がいると説明した。
HuaweiモバイルサービスのMAUイベントでは、各モデルの参考販売価格はユーロで発表されたが、発売日と販売地域は発表されなかった。
上位モデルのHUAWEI Mate Proは、4Gモデルと5Gモデルがある。エッジが88度でカーブするベゼルレスな“ホライズン”ディスプレイは6.53型(2400×1176ピクセル)で、「Huawei P30 Pro」のものと似た音声用の振動スクリーンが含まれる。上部の切り欠きには、ジェスチャーセンサー、3D深度カメラ、光センサー、3200万画素のインカメラが並ぶ。3D深度カメラによる顔認証の他、ディスプレイ内の指紋センサーでもロック解除が可能だ。ジェスチャーセンサーにより、Android 10のSoliのような空中ジェスチャーによる操作も可能だ。さらに、目の動きで画面の向きを変える機能も使える。
切り欠きに並ぶ各種センサーやカメラ両サイドにはボタン類がなく、音声調整はサイドを指でスライドすることで行う。
サイドタッチによる音量操作アウトカメラは4000万画素の超広角、4000万画素の“SuperSensing”広角、800万画素の望遠、3D深度センサー。
Mate 30 Proのアウトカメラメモリは8GB、ストレージは127あるいは256GB、バッテリーは4500mAh。重さは198g。色は、メタリックなブラック、スペースシルバー、コスミックパープル、エメラルドグリーンの4色と、合成皮革のような素材のフォレストグリーンとオレンジの2色で合計6色展開。これはMate30も同じだ。
色は6色参考販売価格は、4Gモデルが1099ユーロ(約13万円)、5Gモデルは1199ユーロ(いずれもメモリ8GB、ストレージ256GB)。
HUAWEI Mate30は、ディスプレイは6.62型(2340×1080ピクセル)でホライズンディスプレイにはなっていない。3D深度センサーがない分Proより横幅が狭い切り欠き内のインカメラは2400万画素。
アウトカメラは1600万画素の超広角、4000万画素の広角、800万画素の望遠の3台とレーザーフォーカス。
Mate 30のアウトカメラメモリは8GB、ストレージは127あるいは256GB、バッテリーは4200mAh。重さは196g。
参考販売価格は、メモリ8GB、ストレージ128GBで799ユーロだ。
PORSCHE DESIGN HUAWEI Mate 30 RSは、Mate 30 Proをベースにドイツの「Porsche Design」とコラボしたスペシャルモデルで、Mate 30シリーズの“真の”フラグシップモデルとなる。
背面は革製で、持ちやすい革のストラップが付いている。このストラップはスタンド代わりにもなる。
色は赤と黒の2色。参考販売価格はメモリが12GBメモリ、ストレージが512GBで2095ユーロだ。