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Omdia中小型ディスプレイ主幹アナリストの早瀬宏氏が中小型ディスプレイの最新市場動向を解説した。以下に要点を示す。
2021年の車載モニタ用FPD出荷数量は、前年比26%増加した。車載モニタ用FPDメーカーでは中Tianmaがトップ、ジャパンディスプレイ(JDI)が2位だが、3位中BOEが出荷を伸ばし上位2社に迫る。ただし、4位以下もシェアは拮抗しFPD供給元も分散化の傾向が強まっている。納入先では首位のContinentalがシェアを下げる一方、2位以下のメーカーは僅差で並び、Tier 1メーカーの分散化が続く。
Omdia シニア調査マネージャーのYS Chung氏がTVやPC/タブレット/モニタなどITけデイスプレイ向け大型パネルの最新動向を解説した。
2021年に大型ディスプレイは、面積ベースで前年比5%増、数量ベースでは同10%増となった。面積ベースでは、PC向け出荷の同26%増をはじめすべてのカテゴリで増加した。2020年に同65%増と急成長したタブレットは、遠隔学習が一段落した2021年には同5%増へと戻った。数量ベースでは、TV向けのみ同3%減と2020年同様にマイナス成長を続けている。国・地域別大型パネル出荷シェア(面積ベース)は、中国が54%と過半を占め、台湾21%、韓国17.5%、日本7%と続く。企業別では、世界最大のFPDメーカーの中BOEがトップシェアで、中China Star、韓LG Displayが続く。
(次回に続く)