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Next Generation Networkの略で、従来の公衆交換電話網と置き換えが可能なIPを基本とした通信回線網のこと。QoSやセキュリティを向上させたIP網を次世代の通信インフラとして構築し、様々なサービスの展開ができるようにして、ユビキタスネットワーク社会の実現を目指そうというもの。世界各国で標準化が進められており、日本ではNTTグループが推進している。
NGNとは、従来の公衆交換電話網と置き換えることが可能な、次世代ネットワークのこと。特に、IPをベースとする通信回線網のことを指す。QoSやセキュリティを向上させたIP網を次世代の通信インフラとして構築し、様々なサービスを展開ができるようにして、ユビキタスネットワーク社会の実現を目指そうというもの。
公衆交換電話網をNGNに移行することで、従来の電話網の維持、管理コストを削減でき、同時にIP回線網ならではの多彩なサービスを提供することで、新たな収入源を確保できる。このため、主に通信事業者が中心になってNGNが推進されている。なおITU-T(国際電気通信連合・電気通信標準化部門)では、NGNが提供するサービスを以下の6種類に分類している。
NGNは現在、ETSI(ヨーロッパ電気通信標準化協会)の“TISPAN(Telecommunications and Internet converged Services and Protocols For Advanced Networking)”プロジェクトにおいて標準化が進められている。またITU-TS(国際電気通信連合・電気通信標準化セクタ)とIETF(Internet Engineering Task Force)が、2005年5月に共同プロジェクトで“FGNGN(Focus Group Next Generation Network)”を発足している。
NTTグループが提唱するNGNの利用イメージでは、3階層のルーターネットワークとSIPサーバーで構成され、SIPサーバーとルーターが通話ごとに帯域を割り当てる方式を採用している。現在、FMCとFTTHを組み合わせてインフラを構築するとして、すでにフィールドテストが実施されている。 |
NTTグループが提唱するNGNも、QoSやセキュリティを向上させたIP網を次世代の通信インフラとして構築するものとなっている。その利用イメージでは、“SNI”(アプリケーションサーバー網インタフェース)、“UNI”(ユーザー網インタフェース)、“NNI”(網間インタフェース)の3階層のルーターネットワークとSIPサーバーで構成され、SIPサーバーとルーターが通話ごとに帯域を割り当てる方式を採用している。
このうちユーザーインタフェースとなるのがUNIで、IP放送サーバーからのマルチキャスト通信やVODサーバからのユニキャスト通信を受信する際にはSNIを介して通信を行ない、他のISPを利用するユーザーと音声通話やテレビ電話を行なう際にはNNIを介して通信する。インターネット利用もNNIによって接続されたISPとNGNをトンネリングしてアクセスし、PPPoEによって通信を行なう。インターネット利用の場合はQoSは提供されず、ベストエフォートの通信となる。
現在、FMCとFTTHを組み合わせてインフラを構築するとして、すでにフィールドテストが実施されている。フィールドトライアルに際し3階層のネットワークをオープンにしており、これによって帯域制御やユーザーおよび回線認証技術、セキュリティ機能などを提供する狙いがある。
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