13
08
ITと経営の融合でビジネスの課題を解決する
ビジネス+ITとは?
ログイン
メルマガ登録
事業拡大
寄り付きの日経平均は反落スタート、米株下落を嫌気 ハイテク株が弱い
2022/03/24
緩和継続、多くの委員が対外説明の重要性指摘=日銀1月議事要旨
2022/03/24
米国株式市場=1%超安、対ロ追加制裁にらみ原油価格上昇
2022/03/24
営業戦略
さらば!「うざい」モバイル広告、事例でわかる消費者に“刺さる”タイミングとは
2022/03/10
東京電力が挑んだ「顧客体験向上」、“倍の効率”で満足度130%増を実現した方法とは
2022/03/09
『セールス・イズ』著者が語る、成果に直結する「営業DX」の進め方
2022/03/04
コスト削減
このままでは危険な「SAP 2027年問題」、移行期間とコストを“半減”させる方法とは?
スペシャル
2022/03/16
どうしても残る紙の書類、テレワークの足かせに……一気に電子化する方法はあるか?
2022/03/16
悩み付きまとう「タクシーの領収書」問題、関係者全員の煩わしさを解消する方法
2022/02/09
組織改革
「法改正は急務」伝説の弁護士2人に聞く、「同性婚」議論進まぬ日本はどう見えるのか
2022/03/23
アクトグループが約20の口座情報を一元管理し、業務時間を「1/3」に短縮した方法
2022/03/18
業務改善プロが語るDX阻む「企業風土」、考えなしのツール導入は悪習慣を生むだけ?
2022/03/18
生産・製造
沈みゆく「紙媒体」、残り続ける「非効率」…今こそ必要な“出版DX”の進め方
スペシャル
2022/03/23
ウォルマート・ZARA・ユニクロは何が凄い? 小売業の「物流」が超重要と言えるワケ
2022/02/21
なぜダイキン工業は世界トップシェアになれたのか? インバータエアコン開発の裏側
2022/02/15
危機管理
原油「1バレル=100ドル越え」が続くと日本はどれだけヤバいのか
2022/03/18
サイバー攻撃の変遷、あの頃どう対策してた?「WinMX時代の情報漏えい」「WannaCry」
2022/03/17
ロシア制裁手段「SWIFT排除」の影響力とは? なぜ金融の「核兵器」と呼ばれるのか
2022/03/09
コンプライアンス
専門家に聞く「サステナブル商品」ヒットの理由、背後にある消費者マインドの変化とは
2021/12/24
ロレアルが推進する「本気のSDGs」、すでにほぼ全設備でカーボンニュートラル達成
2021/09/28
アップルの「児童ポルノ検出技術」計画が延期、なぜ全米から批判されたのか
2021/09/07
省エネ・環境対応
ロシア産原油禁輸に踏み切った米国の勝算は? シェール採掘もすぐにはできない事情
2022/03/11
【独占掲載】110社へのサステナビリティ調査で見えた3つのポイント
2022/01/27
味の素も取り組む、人・環境・利益のトリプルボトムラインとパーパス経営の関係
2021/11/19
業種・規模別
ロシアが支援? ウクライナ襲ったマルウェア「HermeticWiper」の脅威
2022/03/24
「第5次産業革命」をわかりやすく解説、ドイツ・米国・中国・日本の最新動向とは
2022/03/24
【19のグラフ】自動車幹部1000名調査に見るEVシフトや自動運転、日本の課題とは?
2022/03/22
IT戦略
オードリー・タン氏も語る、デジタルによる「限界費用ゼロ」の超重要性
2022/03/23
オードリー・タン氏が日本人のために「デジタルとITはまったく別物」と語る理由
2022/03/09
なぜ「医療デジタル化」が遅れるのか? 1万2000人調査が示す日本の課題と解決策とは
2022/03/07
基幹系
担当者の半数以上がストレス、データ分析“前”の業務はどうすれば効率化できる?
スペシャル
2022/03/09
2年の猶予が設けられた「改正電子帳簿保存法」に、なぜ“今すぐ対応”すべきなのか
2022/02/08
「現場も喜ぶデータ連携」のコツは? プログラミングなしで“自動化”を推進する方法
2022/01/24
情報系
花王「データ活用戦略」の秘密、“単なる分析”を超えて顧客理解を深めるOMO基盤
スペシャル
2022/03/23
時間を「30分の1」に、パーソルテンプスタッフの問い合わせ業務が“劇的改善”した理由
2022/03/22
Twitterのつぶやきなど、顧客の「定性データ」からどうやって“気付き”を得るか?
2022/03/18
運用管理
Windows 11にアップグレードする前に備えるべき、たった1つのこと
2022/03/17
ランサムウェアが依然1位、サプライチェーン攻撃の増加、サイバー脅威の最新動向
2022/03/11
「サーバの消費電力」がAI・機械学習の足を引っ張る? 高性能ならではの苦しみとは
2022/03/08
セキュリティ
脱・10年前のセキュリティ、専門家が解説「自社を守るための5つの強化ステップ」
スペシャル
2022/03/24
セキュリティ強化につながる「リモート環境・構築術」、2つの成功事例を解説
2022/03/23
「PPAP」名付け親が語る、PPAPの根本的課題。日本企業を停滞させる三大悪習慣とは
2022/03/22
ネットワーク
IoT投資の世界市場調査(後編)、気になる1位は? 投資基準は結局「コスト」?
2022/01/26
IoT投資の世界市場調査(前編)、用途別トップ10は?成功事例と併せて解説
2022/01/25
2022年のIoT市場で注目の6大トレンド、42%が積極投資に意欲も企業間格差拡大のワケ
2021/12/23
モバイル
テレワークで負荷増のデバイスセキュリティ、もっと柔軟で効率的な方法はないのか
スペシャル
2021/04/02
テレワーク最大の懸念…“セキュリティ確保”がそう簡単ではない理由
2020/08/28
IEEE802.11ax(Wi-Fi 6)とは何か? 5つのメリットで理解する最新無線LAN規格の詳細
2020/06/03
ハードウェア
パナやホンダら8社で協会も発足、配送ロボットの普及本格化と今後の課題
2022/03/03
ストレージの第一人者が語るデータシェアの可能性、東北で芽吹くスーパーシティとは?
2022/02/09
「知能化ロボット」と「データドリブン」が倉庫と工場を変える
2022/02/03
開発
RPAを導入したのに「成果が出ない」? 失敗企業の共通点
スペシャル
2022/03/04
CI/CDとは何かをわかりやすく図解、具体的なツールや取り組み方とともに紹介する
2022/03/01
ローコード/ノーコード開発市場が24.3%の大幅増、2023年度には1,000億円規模に
2022/02/18
メルマガ登録
ビジネス+ITとは?
関連ジャンル
GAFAの一角にして、オンライン世界でひときわ大きな存在感を放つグーグル。その世界が終焉する理由、そして出現する新勢力について説いた『グーグルが消える日 Life after Google』が5月18日に刊行される。本書籍を基に、かつてソニーからグーグルに移り、日本法人の代表取締役社長を務めた辻野 晃一郎氏に、グーグルが築き上げた世界と、その弱点について話を聞いた。
聞き手:ビジネス+IT編集部 松尾慎司、渡邉聡一郎 執筆:翁長潤
聞き手:ビジネス+IT編集部 松尾慎司、渡邉聡一郎 執筆:翁長潤
<目次>この記事は前編です中編後編――グーグル日本法人での活動を踏まえ、これまでのグーグルのテクノロジーの流れやビジネスの変遷などをお聞きしていきます。まず、『グーグルが消える日』を読んでどう思われましたか?率直な感想を教えてください。辻野 晃一郎氏(以下、辻野氏):とても興味深い本ですね。テクノロジーの変遷とこれまでIT業界を築き上げてきた人物たちを時系列につなぎながら、グーグルに至る系譜や必然性、グーグルの限界、あるいはGAFA(グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル)の限界に関しても述べています。著者は、どちらかというとGAFAに対して否定的な見解を持っていると思われますが、今、できるだけ多くの人に読んでほしい本だと思いました。――書籍の冒頭で「グーグルは、単なる一企業ではなく、まさに『世界のシステム』になった」とも表現しています。辻野さんから見て、グーグルがここまで世界を席巻できた理由は何だとお考えですか。辻野氏:ここまでの存在になったグーグルの起源はラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンという2人の天才です。彼らがスタンフォード大学にいたときに「世界を丸ごと作り変えたい」という野望に燃え、今のグーグルのコア・コンピタンスである検索エンジンをつくったことが原点となっています。成長を加速させたのはエリック・シュミット(CEOや会長を歴任)です。私がグーグルに入社したのも彼がいた時代です。エリックは経営のプロとしてグーグルを今日の姿に成長させる上で大きな貢献を果たしました。彼はグーグル以前にもさまざまな企業の経営を経験していますが、自著『How Google Works 私たちの働き方とマネジメント』において、「(グーグルでは)自分が今まで身に着けてきた常識を出さないようにした」と記しています。私もグーグル入社時にまったく同じことを感じました。世間の常識とは異なり、世間的に見れば非常識なことをやる会社だからこそ短期間で一気に成長できたと考えています。自分がソニーで学んだことも含め、「グーグルには外から平凡な常識を持ち込まない方がいい」と入った瞬間に思いました。エリックも同様、「世の中に普通にある物差しをグーグルに持ち込んではいけないということを早い段階で気づいた」と振り返っています。それほどグーグルとは普通ではない存在なのです。その原点には、ラリーやセルゲイが描いた新しい世界を作るという強い思いがあったと思います。実はこれは、私が以前いたソニーに通じるところがあります。同社は、日本が敗戦国というどん底の立場からどうやって国を再興するかという時代に生まれたテクノロジーベンチャーでした。日本発で世界を変えるという大きな野望や世界観を持った会社であったことにグーグルとの共通点を感じます。もともとソニーも一代で世界企業になり世界の人たちから称賛された日本を代表するすごい企業です。時代、国籍、業態こそ違いますが、エネルギーのレベルでいうと同じような感じでしたね。――「世界を作り変える」という信念が、具体的にどこに表れていると感じられましたか。関連記事▲ 閉じる▼ すべて表示
辻野氏:グーグルは株式上場する時、株主に宛てた手紙で「普通の企業にならない」という決意表明をしています。ソニーの創業者の井深 大氏も設立趣意書に同じことを書いています。両社ともに、ほかの人がやったことがないことや世の中に存在しない価値を新たに生み出すことに対する強いこだわりを持っていました。グーグルの原点である検索エンジンには、当初からさまざまな競合サービスが出ていました。それまでインターネットの世界を制していたのは、Yahoo!のディレクトリ型の情報検索スタイルでした。しかし、情報量が爆発的に増えることで追いつかなくなり、それに代わる手段として検索エンジンが生み出されました。ラリーはマルコフ連鎖を基に「ページランク」というアルゴリズムを考えて画期的な検索エンジンを開発しました。この本を読んで改めて感じましたが、コンピューター産業史の中で、ある意味、ラリーがそこにたどり着いたのは必然だったのではないか、ということです。成長を続ける膨大な情報空間をうまく整理する手法として検索エンジンを実現したことは、まったく想像を絶することではなかったでしょうか。今まで誰も成し遂げたことがなくて、やろうともしなかったこと、あるいは、やろうとしてもあきらめていたことなどを実現できたことが、世界を席巻できた理由でもあると思います。――グーグルが策定した「グーグルが掲げる10の事実」は、「ユーザーに焦点を絞れば、ほかのものはみな後からついてくる」など“ユーザーファースト”に通ずるものがあります。一方、この本ではグーグルのデータセンターにおいてセキュリティに対しての配慮が欠けているという指摘もあります。この点についてはどのように受け止めましたか。辻野氏:ここで著者が指摘しているのは、グーグルだけが配慮が欠けているというよりは、インターネットそのものが元々持っているセキュリティへの甘さだと解釈しました。GAFAなどのデジタルプラットフォーマーによって、個人のデータが中央集権的に管理されるようになり、そこから情報が漏れることは、意図的にしろ事故にしろ、どうしても起きてしまう問題です。グーグルのデータセンターがうんぬんではなくて、現状のインターネットが最初から抱えている潜在的な問題が大きく露呈し始めています。このままではいけないということでデータの帰属の問題と合わせて議論の対象になっているのではないでしょうか。グーグルがセキュリティに対して認識が甘いとか、対応がずさんという指摘はまったく違います。グーグルはセキュリティに対して非常に厳格です。社内のセキュリティポリシーも明確で、厳格なガバナンスが効いていました。セキュリティを軽んじているようなことはありません。グーグルが掲げる“10の事実”の中に「悪事を働かなくてもお金は稼げる」がありますが、これをあえて掲げるところにグーグルのすごさがあると思います。現場の社員には正義感や倫理観が強い人が多かった印象です。ちょっとした悪事もすぐに見つけて、自浄作用がたちどころに働く会社です。たとえば最近のトピックとしては、ドローンを使った軍事技術開発プロジェクトの中止や、社外のAI倫理諮問委員会の中に差別主義者がいるという理由で発足直後に解散になった事例など、大勢の現場社員の反発が組織の方向性を正すということがありました。これは、グーグルでは「Wisdom of Crowds」が機能していることを示しています。グーグルでは、トップの権力者がどう言おうが、良からぬことには現場の1人ひとりの倫理観や正義感が歯止めをかけるという体質があるのです。現在、企業や官公庁などでデータ改ざんが問題となっている日本でも顧みるべき部分だと思います。セキュリティに対する記述がないのは、「10の事実」はグーグルが創業当時につくられたものなので、当時はそこまで意識していなかっただけだと思います。――本書では世界中で多くのモノやサービスがほぼ無償になるという「限界費用ゼロ社会」に関する指摘もあります。ただ一方で、限りなくゼロに近づいても絶対にゼロではならないという考え方だと思います。サービスを利用する際、本来は対価を払うことは当然ですが、もうユーザーにとってインターネットサービスは無償であることが当たり前になっています。そのため、ユーザーはGAFAなどの企業が自身の情報を別のことに使っていることに違和感を覚えるかもしれません。辻野氏:データの帰属の議論にも関わる重要なテーマですね。インターネットが社会インフラになってから、色んなものが無料で手に入るという「フリー」な世界が当たり前になっています。それによって、大きなパラダイム転換が起きました。【次ページ】グーグルの弱点と最大の脅威お勧め記事
一覧へ
一覧へ
PR
SBクリエイティブ株式会社
ビジネス+ITはソフトバンクグループのSBクリエイティブ株式会社によって運営されています。
ビジネス+IT 会員登録で、会員限定コンテンツやメルマガを購読可能、スペシャルセミナーにもご招待!