30
12
Microsoftが提供する「OneDrive」は、Microsoftアカウントを持っているユーザーであれば、15Gバイトまでのファイルを無料でオンライン上に保存し、PCやスマートフォン、タブレットといったデバイスからファイルにアクセスできるクラウドストレージサービスだ。
「Windows 10」は、OSとOneDriveが完全に統合され、OneDriveに保存したクラウド上のファイルと、Windows 10のOneDriveフォルダが完全に同期する。
エクスプローラにOneDriveの項目が固定されている以前のWindows 8.1では、OneDriveに保存したファイルへのリンク(実体がないサムネイル)がWindows 8.1上のOneDriveフォルダに表示される設定がデフォルトだった。ローカルにファイルが存在するように見えて、実はオフライン環境でファイルにアクセスできないので、混乱を招く要因になっていたようだ。
Windows 10では、OneDriveの統合によってクラウドストレージサービスを利用するハードルが下がったと言える。そこで今回は写真や動画をスマートデバイスとWindows 10搭載PCで手軽に同期する方法を紹介しよう。
Windows 10でOneDriveを利用するには、アプリ一覧からOneDriveを選択するか、エクスプローラのナビゲーションウィンドウに表示されているOneDriveを選択する。初回セットアップではMicrosoftアカウントへのログインが求められる。画面の指示に従えば特に難しい設定はないはずだ。
OneDriveの初回セットアップ画面OneDriveはさまざまデバイス向けアプリが用意されている。中でもAndroidやiOS、Windows Phoneといったモバイルデバイス向けアプリには「カメラアップロード」という機能が備わっており、撮影した写真や動画を即座にOneDriveへ保存することができる。
スマートデバイスにOneDriveのアプリをインストールしたら、設定からカメラアップロードをオンにすれば準備は完了だ。写真をアップロードする際には、Wi-Fi接続時のみアップロードするか、動画を含めるか、充電中のみアップロードするかといった細かい設定も可能だ。
OneDriveアプリのインストール直後にカメラアップロードをオンにするか聞かれる(写真=左)。自身の環境に合わせて設定を変更しよう。動画は通信量が多いので、オフにすることをオススメしたい(写真=右)準備が完了したスマートデバイスで写真を撮影すると、自動でOneDriveへアップロードが開始され、すぐにPCのOneDriveフォルダに写真が同期されているはずだ。従来のPCに写真を転送する手間が省けるので、クラウドサービスの便利さが実感できるはずだ。さらにWindows 10は写真編集機能も進化しているので、簡単にフォトレタッチも楽しめる。
→・Windows 10の新しい画像ビュワー「フォト」は編集もこなす優れモノだった
→・Windows 10のライブタイルで「隠したい画像」がさらされる事故を防ぐ方法
同じような機能を持つクラウドストレージサービスはいろいろとあるが、OneDriveは無料プランで15Gバイトまで利用でき、Windowsとの親和性も高い。まずは試しに使ってみることをオススメする。