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February 5th (Sat) 12:00 Lifehacker
キャッシュとは、プログラムやウェブサイトが次回利用時のパフォーマンス向上のために作成する、一連の一時ファイルのこと。コンピュータが必要な情報を素早く見つるための記憶域だと思えばいいでしょう。ただ、増えすぎるとストレージを圧迫するうえ、キャッシュ内に破損したファイルがあるとアプリの誤動作を引き起こしかねません。でもご安心を。キャッシュは、1分もかからずに削除することができます。実際、ときどき削除することをおすすめします。Windows 11をお使いなら、複数の種類のキャッシュを削除したほうがよさそうです。このガイドでは、Windows 11で手っ取り早くキャッシュをクリアする方法を紹介します。ディスククリーンアップを実行するWindowsには、ディスククリーンアップと呼ばれるビルトインツールがあり、複数の種類のキャッシュファイルを削除できます。ディスククリーンアップを起動するには、スタートメニューでディスククリーンアップを検索して、「最も一致する検索結果」を選択しましょう。そこで、キャッシュをクリアしたいディスクドライブを選択し、「OK」をクリックします。あるいは、「PC」でディスクドライブを右クリックして、「プロパティ」を選択。表示されたプロパティウインドウの「全般」タブで「ディスククリーンアップ」ボタンをクリックすると、ディスククリーンアップが立ち上がります。開いたウインドウで、「システムファイルのクリーンアップ」ボタンを選択します。ウインドウがいったん消え、「削除するファイル」を選択するウインドウが立ち上がります。すべてのチェックボックスを選択して「OK」をクリックし、「ファイルの削除」を選択すると、キャッシュファイルの削除が開始。Windows 11をインストールしたばかりの場合、このセクションにWindows 10も表示されます。不要であれば、Windows 10ファイルも選択しましょう。DNSを削除するOSは、アクセスしたウェブサイトなど、コンピュータのクエリの履歴を蓄積しています。このキャッシュのおかげでウェブサイトを迅速に読み込むことができますが、どんどん膨張していってしまいます。最悪の場合、DNSキャッシュポイズニングに遭うかもしれません。ありがたいことにPCのDNSキャッシュはシンプルなコマンドで削除できるので、そのような問題を解決できるでしょう。スタートメニューで「Windowsターミナル」を検索し、Windowsターミナルを起動します。ターミナルで下記のコマンドを入力し、エンターを押しましょう。ipconfig /flushdnsこれは、PowerShellやコマンドプロンプトでも実行できます。キャッシュのクリアが完了すると、 「Successfully flushed the DNS Resolver Cache.」というメッセージが表示されます。Microsoft StoreのキャッシュをクリアするMicrosoft Storeも、PC上にキャッシュを蓄積します。ところが、「Windowsストアのキャッシュが壊れている可能性があります」というエラーが表示されたり、ただ単にストレージを空けたいときは、これをクリアすることができます。Win + Rを押し、「wsreset.exe」と入力し、エンターを押しましょう。ブランクのウインドウが開き、自動で閉じます。これで、Microsoft Storeのキャッシュが削除されました。ブラウザのキャッシュをクリアするブラウザもキャッシュデータを利用して、ウェブサイトの閲覧を高速化しています。ブラウザのキャッシュをクリアする方法はいたってシンプルですが、ブラウザによって少しずつ操作が異なります。Google ChromeまたはEdgeの場合Google ChromeまたはEdgeの場合、Ctrl + Shift + Deleteを押して、「キャッシュされた画像とファイル」を選択し、「データの削除」をクリックします。また、Edgeでは、ブラウザを閉じるたびに自動でキャッシュをクリアするように設定できます。Ctrl + Shift + Deleteを押したのち、「キャンセル」を選択。「閲覧データをクリア」の下にある「ブラウザーを閉じるたびにクリアするデータを選択する」をクリックし、「キャッシュされた画像とファイル」の横のボタンをオンにします。Firefoxの場合Firefoxの場合、右上のハンバーガー型のアイコンをクリックし、「設定」「プライバシーとセキュリティ」を選択します。次に、「Cookieとサイトデータ」の下にある「データを消去」を選択してください。小さなウインドウが立ち上がり、「Cookieとサイトデータ」「ウェブコンテンツのキャッシュ」を選択できます。削除したい選択肢にチェックを入れ、「消去」をクリック。Windowsは、位置情報の履歴もキャッシュファイルとして保存しています。これは、設定アプリから削除が可能です。Win + I で設定アプリを起動したら、「プライバシーとセキュリティ」「位置情報」を選択します。「場所の履歴」を見つけたら、隣にある「クリア」ボタンをクリックしてください。ストレージセンサーでキャッシュの自動削除を設定するWindows PCで複数の種類のキャッシュを個別にクリアする代わりに、ビルトインのストレージセンサー機能を使えば、任意の頻度でキャッシュを自動でクリアできます。Win + Iで設定を開き、「システム」「記憶域」「ストレージセンサー」を選択。「ユーザーコンテンツの自動クリーンアップ」のトグルボタンをオンにします。次に、ストレージセンサーを起動する頻度、ごみ箱を空にする頻度、ダウンロードフォルダからファイルを削除する頻度を選択することで、クリーンアップのスケジュールを設定します。すぐにストレージセンサーを実行するには、下にスクロールして「今すぐストレージセンサーを実行する」をクリックします。設定が完了すると、選択したスケジュールに従って自動でキャッシュのクリアが実行されるようになります。キャッシュのクリアはできましたか?Windows 11でキャッシュをクリアすることで、ハードドライブのストレージ容量を大幅に解放できましたか?キャッシュのクリアにより、パフォーマンスも改善します。特に、ブラウザのように使用頻度の高いアプリには効果が絶大です。また、キャッシュをクリアすることで、トラブルの多いアプリの動作が改善することもあります。場合によっては、PCのセキュリティ上不可欠なこともあるでしょう。ストレージのクリーンアップはこまめにやりましょう。億劫に感じる人は、ストレージセンサーに頼ってください。もちろん、Windows 10のクリーンアップにおいても、キャッシュのクリア以外の方法がたくさん用意されています。Original Article: How to Clean Your Caches in Windows 11 by MakeUseOf